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【本番あるある???】


 いよいよ七夕の日に第16回定期演奏会が開催される。本番に向けての練習も佳境に入ってきたといえば格好良いが、残念ながら未だに指が回らないとか、音程が合わないとかバランスが悪いとか、普通のダメだしが相変わらず飛び交うくらいの状態で、奇跡的に本番だけうまくいくことを願うだけだ。

 結果的に本番だけでも奇跡的に練習でできなかったことが出来れば良いのだが、ほとんどの場合、本番に限って大小の事件や事故が発生するというものだ。

 というわけで、個人的経験によるものも含めて、「本番あるある???」を考えてみようと思う。


《忘れ物をしてしまう?》その1

 一度だけ、本番当日になんと楽器を忘れて会場入りしたことがある。幸い会場が自宅の近所だったので、慌てて取りに行ってセーフとなった。みんなに「なかなかやるなあーっ?」と褒められた???

 場を和ませることができたといいたいが、先輩たちにちょっぴり怒られた。


《忘れ物をしてしまう?》その2

 小学生のころ、靴下を履くのを忘れて集合場所に行ったことがある。当時校則で原則靴下は禁止だったので、本番当日も日常の癖で当然のように靴下を履くことなく家を出た。集合場所でみんなが白い靴下を履いているのを見て、めちゃくちゃ「しまった。どうしよう?」とうろたえた。引率の先生にすぐ戻るから家に行って靴下を履いて切ると懇願しても、バスが迎えに来る時間にギリギリだったので許可されなかった。

 演奏終了後の集合写真で靴下を履いていないのが自分一人だけで、悪い意味ですごく目立った。

 先生にも怒られた。小学校6年間で先生に怒られたのはこのときだけである。

 このときの集合写真はまだ持っているかもしれないけど、決して見ることはないだろう。


《ありえないミスをしてしまう?》演奏編その1

 アマチュアだからというわけではないが、ミスはつきもの。ただ、普段の練習ではほとんどミスすることがない箇所でミスをしてしまう。これはスポーツでも同じかもしれないが、やはり本番と練習はいろいろ異なる。例えば、場所やお客さん、温度や湿度、照明や着席位置、音響、演奏時間、服装や体調など。普段から本番を想定した準備をしっかりしていれば、こうしたミスは抑えることができるかもしれないが、なかなかそんなことは難しい。ある程度は仕方ないともいえる。

 でも一番の原因は、本番だけしっかり演奏しようとか、格好付けようとか、邪心が入るからかもしれない。いや、きっとそうだ。


《ありえないミスをしてしまう?》演奏編その2

 もっと大胆なあり得ないミスをしたこともある。

 一つは、高校の文化祭で吹奏楽部の演奏中(=たしか「愛のテーマ」という曲だったはず)に、勝手に1フレーズかそれ以上小節をすっぽり飛ばしていきなりコーダへ飛んで演奏を予定より早く終わってしまったことだ。

 ただ本番終了後に他の部員から指摘されるまでは全然気付かなかった。当時は今よりも音も大きくて、グイグイ演奏でもみんなを引っ張って行っていたのも原因だが、tp一人間違えたからと言って他のみんなも指揮者もつられて一緒にワープすることもないのにと思った。そういえば、ワープしたとたんに指揮者の先輩が睨んできたけど、そのときは理由が判らなかった。

  

《ありえないミスをしてしまう?》演奏編その3

 ボケーっとして肝心な個所を吹き忘れたことがある。

 「サバの女王」という曲で、tpのみのTuttiにもかかわらず、余裕こいていたら、吹き忘れてしまった。指揮者の先生が何故かびっくりした表情をしてこっちを見てきたので、何事だろうと思っていたら、吹くべきところを吹き忘れたというわけだが、さらに驚くべきことに、他のtpパートの全員が誰一人吹いていなかった。結局空しく旋律なしの伴奏だけの奇妙な時間が流れた。こっちは笑いをこらえるのに必死だった。

先生『あのときは本当にごめんなさい!』

多分先生はもう覚えていないと思う。


《ありえないミスをしてしまう?》演奏編その4

 ミスというわけではないが、たまーに今楽譜上のどこを演奏しているのか、わからなくなることがある。何となく体が覚えている(?)のでミスになることは少ないが、いわゆる迷子になることがある。普段と使っている神経が本番中とは違うからか、やはり緊張や周りの環境が異なるからか、普段の練習と本番の差はこういうところに悪さをするということにしましょう。


《ありえないミスをしてしまう?》指揮者編その1

 本番中、曲の途中で指揮棒を飛ばしちゃったことがある。

 他団体であるが、珍しく指揮をすることになった。「ソングオブライフ」というゆったりとした曲であるにもかかわらず、指揮棒を振り上げたときに手から指揮棒が離れて後ろに飛んで行ってしまった。まるで捕まえた虫が逃げたような感じだった。一瞬どうしようかと思ったけど、何事もなかったかのように普通に拾って指揮を続けた。演奏中のみんなが笑いながら吹いている姿を今でも覚えている。

 普段から指揮棒はしっかり握らない方なので、よく手から離れることはあるけど、本番ではこの時しか離していないと思う。

 危ないから良い子はしっかりと握りましょう!


《ありえないミスをしてしまう?》指揮者編その2

 割と最近だが、リピートとかを間違えて、まだ曲の途中なのに早く演奏を終了させたことがある。

 軽い曲の場合は、スコアをめくるのが面倒というか、指揮がやりにくいので暗譜して指揮することがほとんどであるが、特にポップス系の曲の場合、練習回数が少ないうえに、リピートやらD.Cやら、CODAやら行ったり来たりする曲は間違いやすい。今回の演奏会はスコアを見ようか真剣に迷っている。


《演奏する前に疲れてしまう?》番外編

 リハーサルや会場の準備とかで、いろいろ普段やらないことを凝縮して本番前にやるので、本番をやるころには意外に疲労困憊状態になることがある。

 本番は最高の状態で迎えたい気持ちはやまやまだが、ほとんどの場合、無理な相談である。

 場合によっては、前日までに徹夜で諸々準備や仕上げに追われて、最悪寝不足と疲労蓄積状態で本番の演奏をするとういう経験をしたことがある人は多いと思う。

 毎回そうならないように反省をするわけだが、きっと歴史は繰り返される。


 今回の定期演奏会もあとわずかでやってくるけど、この「本番あるある」は、もしかしたらすべて起こるかもしれないし、それ以上のことが起こるかもしれない。

 奇跡的にすべて今くいくかもしれない。(=少なくとも気持ちはこんな感じ!)


 しかしながら、全力で良い演奏会にしようという想いはブレないので、ぜひ会場に足を運んでもらいたいと思う。


 最後までお読みいただきまして「ありがとう」ございました。


                              2024年6月

武豊吹奏楽団