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【バリアフリーコラボレーション】~365日の紙飛行機~


 昨年に引き続き、地元武豊町の「バリアフリーコラボレーション」と冠した音楽会イベントに招待されたので参加させていただきました。

 「バリアフリーコラボレーション」とは簡単に言うと健常者も障がい者も同じステージで音楽を楽しめるよう、また演奏に参加できるように企画されたボランティア有志をはじめとする個人や団体が一緒に作り上げる音楽イベントです。

 準備段階から少なからずお手伝いに参加しましたが、最後に参加者が一言ずつ述べる機会があり、耳を傾けていましたところ、みなさんの熱意というか、障がいを持った子供たちに何とか喜んでもらいたい、ステージで頑張って歌ったり楽器演奏だったり思う存分音楽を発表させてあげたいという熱い思いを知ることが出来ました。

 我々武豊吹奏楽団は、イベントの中では5分足らずの曲を演奏して、ステージの最前列に並んだ子供たちの歌声の伴奏をするだけですが、事前リハーサル以上に本番はしっかり大きな声で歌ってくれました。歌う曲は365日の紙飛行機です。

 客席の最前列には、迷わずに歌えるように歌の歌詞が記載された大きな用紙を広げて応援する父兄(?)の方が見えました。「ここを見て、しっかり歌うんだよ!」「頑張って歌おうね!」という声が聞こえてきそうな感じさえしました。

 子供たちが入場して並ぶ位置やマイクの角度など、本当に細かく調整していた舞台スタッフの献身的な姿も見れました。「このマイクに向かってしっかり歌おうね!」そんな声が聞こえてきそうな感じがしました。

 整列し終わると、子供たちが客席に向かって何度も手を振る姿を見ました。きっと客席には家族や知り合いがたくさん応援に駆けつけてくれたんでしょう。たくさんの人が何度も手を振って「頑張って歌ってね!しっかり聞いているよ!」と言っているように見えました。

 演奏に先立ち、一人の男の子がマイクに向かって曲目紹介と意気込みを語ってくれました。少し緊張気味のようです。振り返って、指揮をするぼくの方に振り返ってハイタッチをしました。緊張しつつも満面の笑顔です。

 さて、いよいよ武豊吹奏楽団の演奏が始まります。イントロに続いて子供たちの精一杯の歌声が会場中に響き渡りました。リハーサル以上に大きく素晴らしい歌声です。

 指揮をしながら、応援してくださっている人たちや客席で応援している人たち、そして目一杯頑張って歌っている子供たちのことを目の当たりにして、熱いものがこみ上げているのを感じました。


 最後まで歌い終わった後に、歌っていた子供たちの誰かが、「やったー!出来たよー!!」といったのを聞いて、心が震えました。

 きっと大きな緊張と不安があったのでしょう。でも最後まで頑張って歌い切った。嬉しさがこみ上げてきた結果だと思います。


 我々には5分足らずの演奏でしたが、子供たちには長期間にわたって練習を繰り返してきたことでしょう。

 今回も素敵なステージで感動させていただいたことに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


 また、子供たちと一緒に演奏できるならば、それは素晴らしいことだと思います。

 

最後までお読みいただきまして「ありがとう」ございました。


                              2025年2月

武豊吹奏楽団